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フィリピンの素晴らしいダイビングスポット10選 その(5) コロン パラワン

2021年06月22日 By: SHIN


フィリピンで最も素晴らしいダイビングスポットベスト10

フィリピンの豊かな海洋生物と生態系を体験してください。
フィリピンの最高のダイビングスポットと、そこで見ることができるユニークな海洋生物や観光スポットをご紹介します。

フィリピンには、7,641を超える見事な島々とさらに美しいビーチがあり、特にボラカイやパラワンなど世界で最高とされ、セブやシャルガオなどは世界ランキング上位の常連です。
またフィリピンでのダイビングは、殿様ダイブやお姫様ダイブなどと呼ばれ、至れり尽くせりなことも魅力の一つです。

しかし、フィリピンには、その楽園のような島々やビーチの海の下に、さらに多くのものがあります。
本当の魅力はその海の下にある美しさです。

フィリピンは、WWF(世界自然保護基金)が定める太平洋の海域であるコーラルトライアングル(The Coral Triangle)の一部であり、海洋の生物多様性が豊富なため、アマゾンオブザシー(the Amazon of the Sea)とされています。
WWF Website ⇒ https://wwf.panda.org/knowledge_hub/where_we_work/coraltriangle/coraltrianglefacts/

フィリピンでのダイビングでは、セブでオナガザメと一緒に泳いだり、パラワンで第二次世界大戦の難破船やジュゴンを探索したり、プエルトプリンセサでユネスコの世界遺産を発見したりするなど、素晴らしい光景や体験を楽しめます。

 

 

5. コロン パラワン / Coron, Palawan

 

沈没船ギャラリー

Akitsushima Maru

コロンでのダイビングでは、第二次世界大戦当時の、特に歴史的に興味深い美術館のギャラリーを思い浮かべます。
1944年9月24日の午前9時に、米海軍攻撃部隊の戦闘機と急降下爆撃機がブスアンガ/コロンの領空に到着し、最大24隻の日本の補給艦隊を攻撃しました。

船団が空中から発見されたのか、それとも無線送信が傍受されたのかは歴史家の間で常に議論されておりますが、いずれにしても米海軍による突然の空中攻撃につながりました。
その激しい空爆は1時間足らずだったにもかかわらず、火災や沈没など船団に大きな被害をもたらしました。

Shipwreck diving

コロンのサンガット島(Sangat Island)の近くには、沈没船が最も集中しています。
それらのうち11隻は、25〜40メートルのレクリエーションスキューバダイビングの深さの範囲内にあります。
沈没船の状態が良いですが、深さを考慮し上級スキューバダイバー同士で向かうことを強くお勧めします。

コロンで人気のあるダイビングスポットとなっている多くの沈没船のほとんどは補給船です。
水上飛行機が配備されていた軍艦では、長さ118メートルの軍艦秋津洲丸(Akitsushima Maru)が1隻あります。
現在では難破船好きのダイバーから「ホーム」と呼ばれ、まざまな海洋生物をが生息する非常に人気があるスポットになっています。

注目すべき点としては、巨大なクレーンの基部近くの砂地にある3バレルの対空砲と、クレーンの無傷の機械とギアがあります。
また、船尾には大きな裂け目があり、ダイバーはそこを通り抜けることができます。

Shipwreck diving

興味深い他の兵器には、マストの近くの底を指す銃の配置、より大きな銃のためのスイベルマウント、そしてその内部には装填されている砲弾があります。

4つのエンジンがあるエンジンルームに到着するまで、船の迷路の中を船首から船尾へと進んでいきます。

それぞれの沈没船や難破船には、共有する秘密があります。
大日本帝国海軍の海軍補助貨物補給船であるKogyo Maruには、認識可能な金属製の車輪と空気圧縮機を備えたトラクターがあります。

冷蔵・食料品店のIrako Maruは、ギャレー (キッチン)への特別な通路があります。
Morozan Maruは、巨大なボイラーと無限と思えるほどの廊下を備えています。

残りの沈没船には (Irako, Kyokuzan Maru, Nanshin Maru, Okikawa Maru, Olympia Maru, Terukaze Maru)などがあり、それぞれに物語があります。

 

ジュゴンウォッチングダイビング Dugong Watching

Dugong

エコツーリズムプログラム「ジュゴンウォッチング」は、ブスアンガ海岸沿いのいくつかの餌場と、スキンダイバーとスキューバダイバーのための1日ツアーです。
ジュゴンを探しながら進み、ジュゴンを見つけたら(4〜5分ごとに水面に呼吸のため浮かぶ)、 最初にボートからジュゴンを観察し、次にスノーケリングでジュゴンに近づきます。
ジュゴンが遠ざからない時には、スキューバに切り替えてダイビングします。
ダイバーは海草できらめいた海底と小さなサンゴ礁で2つのダイビングを楽しめます。

Dugong

このツアーは、ジュゴンについての注意点や私たちが彼らに近づく方法などについての20分の説明から始まります。
この湾には平均30匹のジュゴンが住んでいます。
過去数年にわたり多くの経験を持つボートクルーの助けを借りて、ジュゴン目撃の成功率は80%以上です。
このクルーたちは長年にわたり、国際的なドキュメンタリークルー、写真家、自然保護論者、生物学者などと協力して、絶滅危惧種であるこの素晴らしい種について人々に説いてきました。

 

アポリーフ海底公園ダイビング Apo Reef Marine Park

Apo Reef Marine Park

1996年に保護区に指定されたアポリーフ自然公園の面積は、陸地と水域を含めて15,792ヘクタールです。
スノーケリングやスキューバダイビングに最適な場所で、クリスタルブルーの海は、さまざまな海洋生物が生息するサンゴ礁を覆っています。

岩礁には、サメ(Sharks)やエイ(Rays)、アカエイ(Stingrays)、マンタ(オニイトマキエイ / Manta rays)、ウツボ(Morays)や多くの熱帯魚など、385種のカラフルな海洋生物が生息しています。絶滅の危機に瀕しているタイマイ (Hawksbill turtles)や緑の海の500種の柔らかくて枝分かれしたタイプのサンゴ礁もあります。また47種の渡り鳥や海鳥たちもいます。

アポリーフには、アポ島、アポメノール (ビナンガン島) 、カヨスデルバジョ(Cayos del Bajo)の3つの島があり、すべての島に白いビーチがあります。島々にはバンカーボートでアクセスできます。

海中の壁は、サンゴ、海綿動物(カイメン/sponges)、ホヤ動物(Tunicates)、ウミウシ(裸鰓類/Nudibranchs)などで覆われています。このサンゴの形成は素晴らしいものとなっています。

 

出会える海洋生物

Manta rays

アオウミガメ(Green turtles)やタイマイ(Hawksbill sea turtle)、クロスズメダイ(Damselfishes)、チョウチョウウオ(Butterflyfishes)、フウリュウウオ(Batfish)、ニザダイ(Surgeonfishes)、フエダイ(Snappers)、ヒメダイ(Fusiliers)やロウニンアジ(Giant trevally)などが一般的です。

Hammerhead shark

強い海流では、ハンマーヘッドシャーク(シュモクザメ/Hammerhead shark)、カマストガリザメ(Blacktip shark)、ヨゴレザメ(whitetip sharks)、オグロメジロザメ (Grey reef shark)、オナガザメ(Thresher sharks)など多くのサメとオニカマス (Great barracuda)、マグロ(Tunas)、マンタ(オニイトマキエイ / Manta rays)を目撃する可能性を高くなります。

 

ディマクヤ島 / Dimakya Island

Green sea turtle

ディマクヤ島海洋保護区へはボートで約30分。 深さは3~19 m。 この曲がりくねった岩礁は、マジカルハウスリーフとも呼ばれ、信じられないほど多様な海洋生物に出会うことが出来ます。

砂と海草の斜面は多くの生き物の棲み処であり、タツノオトシゴ(Sea horses)、ヨウジウオ(Pipefishes)などの宝探しになっています。
サンゴ礁では、多くの種類のアジ(Jacks&scads)の大規模な大群を見ることがあります。 いくつかの巨大なハマグリも深さ12m程度にいます。

2月から4月の数か月の間、サンゴ礁ではイカが間近に観察することが出来ます。岩礁の近くには、アオウミガメを頻繁に見つけることができる広大な海草床があります。

忘れられないダイビングを提供する、信じられないほどの多様な水生生物がここに生息しています。

 

ディボイオヤン島 /  Diboyoyan Island

One of Fan corals

ディボヨヤン島海洋保護区へはボートで約40分。深さは3~28 m。ディボイオヤン島を囲むこの美しいサンゴ礁には、さまざまな種類のサンゴや柔らかなサンゴがあり、ツマグロ(Blacktip reef shark)、大規模なナンヨウハギの群れやマクロの小さな生き物などが見られます。

12月から5月にかけて、イカがサンゴ礁を歩き回り、産卵する様子を観察できます。深さ25m海底にあるウミトサカ(Fan corals)や海綿動物(カイメン/sponges)などは、海中写真家にとって間違いなく喜ばれる場所でしょう。

また、マンタ(オニイトマキエイ / Manta rays)やジンベエザメ(Whale sharks)も何度か目撃されています。

いかがでしょうか。
そもそもフィリピンはダイビング天国と言われています。
一年中温暖な気候、海流にも恵まれ、豊富に育ったサンゴ礁群やそれらが好影響を与えている海洋生物たち。

フィリピンのどこの海で潜っても素晴らしい景色が待っています。
その中でも特に素晴らしいと言われている独特な環境や生態系を持つダイビングスポットをところを集めてみました。

コロンには多くのダイビングスポットがあり、中でもジュゴン、沈没船、沈没戦闘機、アポリーフがあります。
もちろんこれだけではなく、フィリピン屈指のダイビングスポットとなっています。

日本からもコロンでのジュゴンダイビングを目的に来るリピーターもいらっしゃいます。

 

SHIN

 

Image&video source : https://philippines.travel/https://commons.wikimedia.org