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フィリピンの素晴らしいダイビングスポット10選 その(9) ドンソール ソルソゴン
フィリピンで最も素晴らしいダイビングスポットベスト10
フィリピンの豊かな海洋生物と生態系を体験してください。
フィリピンの最高のダイビングスポットと、そこで見ることができるユニークな海洋生物や観光スポットをご紹介します。
フィリピンには、7,641を超える見事な島々とさらに美しいビーチがあり、特にボラカイやパラワンなど世界で最高とされ、セブやシャルガオなどは世界ランキング上位の常連です。
またフィリピンでのダイビングは、殿様ダイブやお姫様ダイブなどと呼ばれ、至れり尽くせりなことも魅力の一つです。
しかし、フィリピンには、その楽園のような島々やビーチの海の下に、さらに多くのものがあります。
本当の魅力はその海の下にある美しさです。
フィリピンは、WWF(世界自然保護基金)が定める太平洋の海域であるコーラルトライアングル(The Coral Triangle)の一部であり、海洋の生物多様性が豊富なため、アマゾンオブザシー(the Amazon of the Sea)とされています。
WWF Website ⇒ https://wwf.panda.org/knowledge_hub/where_we_work/coraltriangle/coraltrianglefacts/
フィリピンでのダイビングでは、セブでオナガザメと一緒に泳いだり、パラワンで第二次世界大戦の難破船やジュゴンを探索したり、プエルトプリンセサでユネスコの世界遺産を発見したりするなど、素晴らしい光景や体験を楽しめます。
目次
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- フィリピンで最も素晴らしいダイビングスポットベスト10
- 9.ドンソール ソルソゴン / Donsol, Sorsogon
- 餌付けされていないジンベエザメが自然に集まる希少なエリア
- ジンベエザメとは
- マンタボウルショール / THE MANTA BOWL SHOAL
- R.A.C. ポイント / R.A.C. POINT
- マンタボウルサイト / MANTA BOWL SITE
- シャークデパートメント / SHARK DEPARTMENT
- ツナアレイ / TUNA ALLEY
- コショウダイの岩 / SWEETLIPS ROCK
- サンミゲル島 / SAN MIGUEL ISLAND
- ボビーの壁 / BOBBY’S WALL
- パロラ / PAROLA
- クラスルーム / THE CLASSROOM
- ポイント / THE POINT
- トレスグレース / TRES GRACE
- ラプスラプスイースト / LAPUS LAPUS EAST
- ラプスラプスウエスト /LAPUS LAPUS WEST
9.ドンソール ソルソゴン / Donsol, Sorsogon
餌付けされていないジンベエザメが自然に集まる希少なエリア
ドンソールは、マニラから約350km南東のルソン島の南東の先端辺りに位置します。
マニラ空港からはレガスピ空港(Legazpi City Domestic Airport)まで飛行機で1時間強、ルソン富士とも呼ばれているマヨン火山の麓のレガスピ空港から陸路で南西に約1時間強向かったところにある小さな町です。
ドンソールは、おそらくシーズン中にほぼ確実にジンベエザメ(Whale sharks)を目撃できる世界でも数少ない場所の1つです。
11月から6月にかけて、ジンベエザメはドンソール湾に集まり、ドンソール川の河口から出てくる豊富な栄養素を食べて6〜7か月間滞在します。
ハイシーズンは2月〜5月で、運が良ければ1日に12~15匹のジンベエザメを見られることもあります。
しかし、ドンソールでのジンベイザメとのダイビングは禁止されており、シュノーケリングのみが許可されています。
それでも、シンプルなスノーケリングでもこれらの動物の壮大さに驚かされます。
ジンベエザメとは
ジンベエザメは、絶滅危惧種のリストに入っています。
1828年に最初に発見されてから、現在世界で確認されているジンベエザメは約1000頭だけです。
研究によるとジンベエザメの歴史はジュラ紀から白亜紀の2億4500万年から2億6500万年前までさかのぼる言われています。
ジンベエザメの研究が進むにつれ、ジンベエザメが最も集まる時期と場所は、毎年12月から5月までフィリピンのドンソールであると言われています。
これは、ジンベエザメは回遊性の海洋動物であり、彼らの現在の行動パターンの分析の結果では、ドンソールの海水温、海の環境などによってもたらされる多くのプランクトンやオキアミなどの高い食物濃度を利用するために多くのジンベエザメがドンソールに移動するとされています。
餌付けされていない自然のままに集まるジンベエザメなので、触れたり、嫌がらせをしたりして、怖がらせないように注意してください。
しかし、ジンベイザメとはスノーケルだけですが、ドンソールはスノーケルだけではありません。
ジンベエザメが集まる環境から考えても豊かな生態系を保っていることも容易に想像ができます。
周辺のすべてのダイビングスポットは、ドンソールからボートで1.5時間の距離にあるティカオ島(Ticao Island)周辺にあります。
マンタボウルショール / THE MANTA BOWL SHOAL
マンタボウルショールは、7〜8ヘクタールの平坦なエリアをカバーする海中環礁です。浅瀬は風や波にさらされる海の真ん中にあります。
マンタボウルは、世界最大のエイと言われるマンタ(Manta rays / オニイトマキエイ)のフィリピンの生息地の中心です。
ティカオ海峡(Ticao Pass)は、サンベルナルディノ海峡(San Bernardino Strait)からの強い潮流により、世界で最もプランクトンが集中している場所の1つです。 これらの潮の流れは、プランクトンや他の生物を豊富にし、結果多くのマンタやジンベエザメが集まります。
ジンベエザメの他、オナガザメ(Thresher sharks)、ハンマーヘッドシャーク(シュモクザメ / Hammerhead shark)、その他の遠洋生物も見ることができます。
R.A.C. ポイント / R.A.C. POINT
RACポイントは、サンゴ礁、岩石層、砂底が見事に融合された場所です。水族館を眺めるように、熱帯の魚たちが潮の流れから身を隠し珊瑚礁で遊んだり、餌を食べたりするなどサンゴ礁の中に見ることができるエリアがたくさんあるのでダイビングをするのにエキサイティングな場所の一つとなります。
ニザダイ(Surgeonfishes)、ヒメダイ(Fusiliers)、チョウチョウウオ(Butterflyfishes)、クロスズメダイ(Damselfishes)などのサンゴ礁の魚の群れを見ることができます。
またマンタの遊び場でもあるここではダイバーが岩の後ろに隠れることができるため、マンタと劇的な出会いを秘めている魅力的な場所の一つです。
マンタボウルサイト / MANTA BOWL SITE
マンタボウルは浅瀬にある窪みで、最初に潜ったときは海洋生物がいないように見えるかもしれませんが、きれいなベラ(Wrasses)やとコバンザメ(Remora)の数が多いため、大きな海洋生物にとって理想的に身体の掃除をしてもらうと同時に餌場になります。
このエリアでは、マンタとジンベエザメが最も目撃され、ハンマーヘッドシャークやオナガザメも時折見ることができます。
シャークデパートメント / SHARK DEPARTMENT
砂底に点在する大きな岩の中には、成長したヨゴレザメ(whitetip sharks)がいます。
またハタタテダイ(Bannerfishes)やエンゼルフィッシュ(Angelfishes)を含むサンゴ礁の魚もいます。岩が多いので、このエリアはハタ(Groupers)のような海底の住人の楽園となりました。
ツナアレイ / TUNA ALLEY
カツオ(Skipjack tuna)とバラクーダ(カマス/Barracudas)のためのにぎやかな通路になっています。膨大な数の魚で、彼らは1キロにも及ぶ分厚いトルネードの壁を作ります。
イワシ(Sardines)の群れが通り過ぎるとき、海の捕食者たちは興奮を抑えることができなくなります。
マグロ(See Tuna)がイワシ(Sardines)を食べ、そのマグロをメジロザメ(Reef Sharks)が食べているのを想像してください。
ここに自然の食物連鎖が起こります。
コショウダイの岩 / SWEETLIPS ROCK
ここでは、キノコの形をした岩の下で平和に暮らすコショウダイ(Sweetlips)の群れを見つけることができます。
ここのコショウダイはダイバーには気づかないようです。魚に驚くほど近づくことができます。小さくてカラフルなサンゴ礁の熱帯魚たちもコショウダイの棲み処の近くで遊んでいます。
サンミゲル島 / SAN MIGUEL ISLAND
サンミゲルはティカオ島の北部に位置し、マンタボウルからボートで約45分です。
島の周りにはいくつかのダイビングサイトがあり、それぞれのダイビングサイトは大きく異なります。
ボビーの壁 / BOBBY’S WALL
東向きの急な傾斜。ここでは、ちりばめられたサンゴ礁、海綿動物(カイメン/sponges)、ソフトコーラルを見つけることができます。
壁に沿って隠れているのは、ウツボ(Moray eel)、カサゴ(Scorpionfishes)、オニダルマオコゼ(Stonefish)などです。
パロラ / PAROLA
潮流がぶつかり合うサンミゲル島の先端にあります。
中程度から強い流れがあり、サメ(Sharks)やエイ(Rays)たちが波に乗っているのが見れます。
クラスルーム / THE CLASSROOM
ティカオ島の西側にある保護されたエリアで、ダイビングコースや初心者にとって理想的な場所として名付けられました。
島の近くは大きな砂浜で、大型の魚は見当たりませんが、小さなサンゴ礁の熱帯魚の小さな群れを見ることができます。砂地にはハゼ(Gobis)、シタビラメ(Sole fish)、その他多くの生き物が生息しています。
ポイント / THE POINT
これは、サンミゲル島の先端にある場所で、急流が流れています。
このダイビングサイトには、サメ類(Sharks)、マンタ(オニイトマキエイ / Mantas)、トビエイ(Eagle rays)もよく見られます。ポイントにはダイバーが覗くことができる洞窟があります。ミノカサゴ(Lionfish)、縞模様のオトヒメエビ(Banded coral shrimp/ Banded boxer shrimp)、ロブスター(Lobsters)、ハタ(Groupers)たちが洞窟を住処にしています。
トレスグレース / TRES GRACE
手付かずの白い砂浜の角にあるダイビングスポット。
水に入ると、さまざまなソフトコーラルに包まれ、フラワーガーデンを彷彿とさせる美しい小道があります。
サンミゲル島の多くは石灰岩でできており、トレスグレースでは海中の石灰岩の層を鑑賞し、ミニ洞窟を通り抜けることができます。
ラプスラプスイースト / LAPUS LAPUS EAST
ラプスラプスイーストには急な傾斜があり、平均水深20メートルまで下がっています。
壁から離れて、マグロ(Tunas)やサバ(Mackerels)などの遠洋魚類を垣間見ることができます。ここにはウミウシ(裸鰓類/Nudibranches)のような生き物や、カエルアンコウ(Frogfish)のようなカモフラージュが得意な海の生き物がいます。
ラプスラプスウエスト /LAPUS LAPUS WEST
ソフトコーラルが岩を覆っている緩やかな斜面。
岩と珊瑚の間に隠れて、コウイカ(Cuttlefish)やその卵を見れる可能性があります。
時が来れば、コウイカの子供たちが外の世界に気づかれない安全な範囲で泳いでいるのを見てください。そしてウミウシ(裸鰓類/Nudibranches)やSpanish dancerのようなカラフルな生き物を見つけてください。
いかがでしょうか。
そもそもフィリピンはダイビング天国と言われています。
一年中温暖な気候、海流にも恵まれ、豊富に育ったサンゴ礁群やそれらが好影響を与えている海洋生物たち。
フィリピンのどこの海で潜っても素晴らしい景色が待っています。
その中でも特に素晴らしいと言われている独特な環境や生態系を持つダイビングスポットをところを集めてみました。
SHIN
Image&video source : https://philippines.travel/ / https://commons.wikimedia.org
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