セブ島情報
【セブ島旅行】フィリピンの重要なイベントと祝日について
日本から約5時間ほど飛行機に乗れば到着する南国「フィリピン」
常夏のイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
旅行に行くとなったら、まず何をしますか?
現地の治安や、物価を調べる、天気予報、言葉でしょうか?
せっかく旅行に行くからには、その国文化についても事前に調べてみましょう。
本記事ではフィリピン、セブ島の宗教についてご紹介しようと思います。
フィリピンの宗教
宗教と聞くと、日本人にはあまり馴染みがありませんよね。
日本のように多くの宗教が入り混じっている文化は世界でかなり珍しいとされています。
ここフィリピンの国教はキリスト教です。
約80%がカトリックで、約10%がその他のキリスト教、イスラム教は5%ほどです。
つまり、90%以上の人がキリスト教なんです。
フィリピンでは日曜日に多くの人が礼拝にいき、ショッピングモールなどでも毎日決まった時間(1日2~3回)にお祈りのため1分間アナウンスがあります。
また学校でも同じようにお祈りのアナウンスが流れます。
アナウンスがなると全員動きを止めてお祈りをします。
国教がキリスト教というのはアジアでフィリピンが唯一です。
ちなみに日本では各宗教の信者数は、文化庁『宗教年鑑』平成29年版によると、神道系が46%、仏教系が約48%、キリスト教系が約1%、諸教(神道系・仏教系・キリスト教系以外であるもの)が約4.3%です。
なぜここまでフィリピンにキリスト教が広まったのでしょうか?
フィリピンにキリスト教が根づいた理由
もともとフィリピン人はキリスト教ではない宗教を信仰していました。
インドネシアからイスラム教徒の入植者も増え、イスラム教が広まっていました。
1521年にマゼラン率いるスペイン軍が襲来。
その襲来はセブの英雄ラプラプにより阻止されましたが、スペイン軍の執拗な攻撃が続き、ついに1565年にセブが撃沈。
その6年後にはマニラもスペインの植民地となりました。
約330年にわたるスペインの統治時代に、キリスト教が広く浸透していったのです。
その結果、今ではセブ市内でも至るところにカトリック教会が建っています。
旅行前にフィリピンの休日を調べよう!
フィリピンの祝祭日と記念日は、キリスト教関係がほとんどです。
あとはフィリピン独立に関連した祭日もあります。
イスラム教の宗教的な祝日であるイスラム断食明け祭りも、二日間の断食(ラマダン)を終えた日に盛大に行われ、休日となります。
このような祝日の日は観光地の教会やボホールに行く船のスケジュールが変更される場合があります。
またひどい渋滞が発生することもあります。
ですので、旅行前に事前に調べておいて頂きたいのですが、困ったことに毎年この祝祭日の日程が変わるのです。
フィリピン政府が発行している祝日カレンダーを入手しておいても、政府命令で急遽、日程がよく変わります。
新たに休日が増えることもあるので要注意です!
フィリピン人のビックイベント
上記でキリスト教関係の祝日が多いと述べましたが、その中でもセブ島で特にビックイベントを3つご紹介します。
・3月~4月頃の間の3日間:ホーリーウィーク(聖週間)
ホーリーウィークのMaundy Thursday(聖木曜日)、Good Friday(聖金曜日)、Black Saturday(聖土曜日)の3日間が休日です。
この祝日はセブ市内の大型ショッピングモールも閉館、ジンベイザメツアーの催行中止などがありますのでこの期間のご旅行はおすすめできません。
復活祭の日が、毎年春分後の満月の翌日曜日と定められているため、それにともない日付は毎年変動します。
・11月1日:オールセインツデー(諸聖人の日、万聖節)
キリスト教での聖人たちと殉教者を記念する日です。翌日の「死者の記念日」と2日間フィリピンでは帰省してお墓参りをするのが恒例行事になっているので、交通が混雑します。
死者の記念日である11月2日も休日になる場合があります。
日本のお盆休みのようなものです。
・12月24日、25日:クリスマスイブ、クリスマス
日本でもお馴染みのクリスマス。
クリスマスイブには大勢が教会に出かけます。
25日の0時にはイエス・キリストの誕生を祝うミサが始まります。
フィリピンではクリスマスは家族と過ごす日で、フィリピンの家族は大家族で親戚も集まりますし、海外に出稼ぎにいっている人たちも帰ってきてたりテレビ電話で参加するぐらい家族愛が強いです。
ちなみにフィリピンではクリスマスの準備は9月から始まります。
まとめ
アジアの国でありながら国教がキリスト教となっている背景には、過去に長期間スペインにより植民地支配された黒い歴史が。。。
現在でもキリスト教がフィリピンの文化や習慣に大きく影響を与えていて、祝祭日にもその影響が多く表れています。
また注意点として、カトリック信仰に熱心なフィリピン人にはカトリックの教義を否定しないようにしましょう。
記事提供