フィリピンではどうして9月からクリスマスムードが高まるのだろう?

2017年10月19日 By: ptnadmin

クリスマスまでまだ約2ヶ月ほどあるのに、なぜフィリピン人はそこまでクリスマスを楽しみにしているのでしょうか?なぜなのか調べてみました!

海外で10月のイベントと言えばハロウィン!お化けやホラー物に変装するものや、アニメキャラクターや映画キャラクターのコスプレ。警察官やパイロットなどの職業にになりきって仮装したり、大きなイベントですよね!

特にこの時期はそのハロウィンのために多くのハロウィングッズが販売される時期なのですが、その代わりサンタクロースやクリスマスツリーなどのクリスマス関係の商品が売られています。それはフィリピンにある宗教の背景から来ています。

フィリピンは1521年にマゼランがセブに来た時から始まったスペイン植民時代の影響でキリスト教が布教されました。そのためフィリピンでは400年も続くキリスト教国家になっているのです。

ミンデナオ島などイスラム教が多いエリアもありますが、国民のほとんどがカトリック教徒。

元々、ハロウィンは10月31日にアメリカやイギリス、オーストラリアなどの北米、オセアニアなどで活発になったプロテスタント教徒が始めたもの。

フィリピンなど、カトリック教徒を信仰している他の国では、次の日の11月1日にある諸聖人の日(All Saints Day)というカトリック教徒の祝日があり、全ての聖人と殉教者を記念するを祝うのですが、プロテスタントの場合、宗教改革の後この諸聖人の日を祝わなくなったので、北米ではハロウィンの行事が強くなったというわけ。

そのため、カトリックではハロウィンがキリスト教の行事ではないため、行わない国が多いのです。フィリピンもそのひとつになりました。ハロウィンよりもキリストの誕生がイベント的に大きいのと、その宗教的な背景のため、ハロウィンのイベントを飛ばせるようにとクリスマス関連の商品など9月下旬から発売されるようになったのもそのためです。

クリスマスはフィリピンで最も重要なイベントの一つで、親族や友人を集めて盛大に祝います。中でも欠かせないイベントなので、早いうちにいろんな準備をしている人も多いです。モールによっては2月までクリスマスツリーを飾っているところもあります。

フィリピンは世界中でもクリスマスを楽しみにしている国なのかもしれませんね!