統治や貿易の歴史を今に残す観光の中心: イントラムロスの要塞壁

2016年11月04日 By: ptnadmin

マニラの観光なら必ず訪れて欲しい観光地イントラムロス。スペイン統治時代の歴史が詰まったエリアであり、かつビジネスの観点では古来より貿易港として栄えたマニラ湾の重要拠点でもありました。イントラムロス内には複数の観光地があるため、それぞれの施設を見学することで市内観光とするのが一般的な考え方ですが、現地に在住されておりマニラでゆっくり時間を確保できる場合には是非おすすめしたいスポットが要塞壁です。

イントラムロスはスペイン語から派生して「イントラ⇛入る」「ムロス⇛壁」という意味で理解される場所です。その壁を形成しているのがこの要塞壁。このエリアをぐるっと囲むように作られた壁は、一周歩くと30分程度かかります。

この要塞壁は1枚の壁ではなく、2層となっておりその間に通路が作られています。エリア内の建物や人々を守るために作られたものであるため内側の壁は高くなっている一方で、通路を挟んで外側の壁は比較的低く、外を見渡しながら攻撃を行うこともできるようになっています。特に注目したいのはベイリーフホテルに近い場所で、この周辺は当時海に面していたため、要塞壁に砲台が複数設置されていた歴史があります。今では機能しませんが、当時の大砲が一部そのまま設置されているため迫力があり見応えがあります。大砲には触れることもできますので、訪れた際には是非記念写真も撮ってみてください。

そして実はこの壁、現存するスペイン地方都市の城壁とも酷似している設計で、建造物としても非常に貴重なものとなっています。フィリピンの方々にとってこの場所は歴史的な場所であることはもちろんのこと、近年ではその価値が認められてドラマや写真の紙撮影スポットとして頻繁に利用され撮影後は現場が話題になることによって、特に若い方々がロケ地巡りとして訪れているそうです。様々な歴史を見つめてきたイントラムロスへ、マニラ滞在中一度は足を運んでみて下さい。

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