独立の英雄ホセ・リサール最期の地:リサール公園

2016年11月03日 By: ptnadmin

リサール公園はマニラ・エルミタ地区にあるメトロ・マニラ最大級の公園です。現在は公園として老若男女だれでも利用できる場所になっていますが、フィリピンの歴史が詰まった場所でもあります。イントラムロスと並んで有名なこの観光地は、フィリピン独立活動の英雄である「ホセ・リサール」がスペイン軍によって処刑された場所です。

ホセ・リサールが遺した数々の記録はイントラムロス内の「サン・チャゴ要塞」内博物館に展示されており、処刑された当日までホセ・リサールはこの要塞に収監されていました。当時収監されていた場所には等身大の像が立っており、監獄からは足跡が鉄板で地面に打ち込まれて表現されています。

ホセ・リサールはその頭脳が「天才」と呼ばれた人物であり、10を超える言語を操りヨーロッパで学んだこともある経歴はこの時代のフィリピン人の中では飛び抜けて優秀だったことを示しています。あまりの聡明さにスペイン軍がリサールのことを警戒していたという歴史的資料もあり、一国の行く末をたった1人の人間が左右するほどの力を持っていたといえます。今日ではリサール公園は一般に開放されており週末になると日本の公園と同じように家族連れが訪れて楽しいひと時を過ごしています。噴水は野外ライブ場などもあるので常に賑わっており、現地の方々が送るごく一般的な週末の様子を垣間見ることができます。

また敷地内には中国との貿易や交流を記念した小さな公園があり10ペソの入場料がかかります。エリア内は台湾や中国のような雰囲気をそのまま持ち込んだような状態で、学生がダンスの練習をしている様子や、昼寝をしている人も見られるゆったりした環境です。海外に在住していても意外と土地のことを学ぶことのできる機会は少ないかと思います。現地在住の方は週末に時間を見つけたら、是非一度リサール公園を訪れて歴史や雰囲気を感じてみてはいかがでしょうか。

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