【2018年最新版】フィリピンで運転免許を取得しよう

2018年11月12日 By: ptnadmin

今回は、フィリピンで自動車やバイクを運転するのに必要なフィリピンの運転免許を取得をお伝えしたいと思います。

フィリピンでのレンタカーといえば、通常運転手付きのカーハイヤーとなります。
この場合運転はしないので、もちろん免許は不要です。
しかし、探せば運転手なしのレンタカーやレンタルバイク、地方に行った場合にもレンタルバイクがあったりします。
その際に必要になるのが運転免許。

でも、わざわざフィリピンの運転免許を取得しなくても国際運転免許証があれば運転できます。

国際運転免許証があるとフィリピンをはじめジュネーブ条約加盟国だと運転することができるんです。
こちら、日本の運転免許を持っている方が、日本にいる時に公安委員会より国際運転免許証の交付を受けることができます。確か料金は2,400円と写真代ですかね(詳細はご自身でお調べください)。

私もこの国際運転免許証を日本で取得し、一時帰国の時に再取得をしていました。
しかし、国際免許証の有効期限は1年しかないんです。

今回、そのタイミングが合わず更新が難しそうなので、フィリピンでの免許を取得することにしました。
国際免許証は、大きくて持ち運びには不便ですしね。

それに重要な場所ではパスポートが必要ですが、フィリピン政府発行の運転免許証はフィリピン国内での身分証明としても使えます。

フィリピンで運転免許を取得するには、実は日本の運転免許があればフィリピンの運転免許を発行してもらえるんです。

その手順は、
まず、日本国大使館へ行って、日本の運転免許の翻訳証明書を取得します。

私の場合、マニラ在住なので日本国大使館へ行きましたが、証明書発行は領事班からの発行なので他の日本国領事館でも大丈夫です。
こちらでは、領事館にある申請書の記入とパスポート原本、日本の運転免許証原本が必要です。
手数料は900ペソ(約1,840円)です。

申請時に日本の運転免許証を預け、翻訳証明書の受け取りと同時に日本の運転免許証も戻ってきます。
私の場合は、翌日でした。

ちなみに、大使館に入る際に携帯電話やスマホ、ノートパソコンなど全てのガジェットを預ける必要があるので写真は一切撮れません。

治外法権の自国の大使館に入るのに、ガジェットを預ける他にも申請書の記入やパスポートの提示など手続きの煩雑さに少し違和感を覚えながらも、ま、守ってくれているから良しとしましょう。

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翻訳証明書を受け取るときに領収書も同時に発行されます。
私の場合は不要でしたが、領事館発行の領収書も必要な場合があるので証明書と一緒に保管してください。

次はLTO(Land Transportation Office)へ向かいます。
LTOとは、日本でいう運転免許センターみたいなものでしょうか。
フィリピンの運転免許の試験もこちらで行います。
もちろん免許証の発行もこちらです。

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こちらでは、まず窓口の係員に日本の免許からフィリピンの免許に切り替えたい旨を伝えました。

少し不安だったのが、私の9Gビザと外国人雇用許可証(AEP)の期限が8月なのです。
事前の情報では、運転免許の申請には1年以上のAEPが必要とのことでしたので、9G VISAとAEPの更新後の免許申請になるかもしれないと思っていたからです。

しかし、そこは問題にならず、
私のビザの発給がセブであった為に、そちらが気になったのか色々と聞かれました。
ま、それも説明すれば理解してくれて手続きに進みます。

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まずはメディカルチェックを受けます。

これもドラッグテスト等が必要との事前情報でしたが、
私の場合は、雑談と視力検査を受けました。
それで終了です。

MEDICAL CERTIFICATE(医療証明書)を受け取ると、各証明書のコピーに向かいます。
ここでは、パスポートの写真部分のページ・入国スタンプのページ・ビザのスタンプのページ、日本の運転免許証、翻訳証明書以上5通でした。
コピー料金は、5通合わせて15ペソ(約30円)。

ちなみに、あとでフィリピン現地の友人に聞いたら、私が行ったLTOオフィスはマニラの中でもメインオフィスではないので、ゆるいらしいです。また日本人は特別視されていて、メディカルチェックでもドラッグチェックがなかったんじゃないの?って。

ありがとう!日本!
Salamat!フィリピン!

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これでやっと申請が出来ます。

申請書類は、LTOにあります。
これに記入して、先ほどコピーした書類と共に提出します。
とはいえ、住所氏名など自分で書き込まなければならない箇所以外は、係の人が書いてくれました。

そして書類は問題なく受理されました。
はい、申請完了。

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少し待つと名前を呼ばれます。
まずは、写真撮影とサインです。
何に対するサインなのかは聞いていません。
フィリピンにも文明開化の波が押し寄せていて、カメラもサインするボードも電子化されてPCに直接繋がります。振っても文明開化の音はしませんでしたが。

が!しかし、そのペンとボードの接触が悪くうまくサインが書けません。
しびれを切らした担当者は、線を1本書いただけのサインで「もうこれでいいよ」って。

・・・あの?これ、既にもう私のサインではありませんけど?
あとの人も同じようなサインになってました・・・

こんなゆるいフィリピンどうですか?笑

そして、写真撮影とサインが終わると再び待ちます。

次に呼ばれると、料金を支払います。
料金は、手数料もろもろと発行料等合わせて852.63ペソ(約1,740円)

そして、いよいよ免許証の発行待ちです。

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いよいよ免許証の受領です。

こちらが発行された領収書。
この領収書は運転免許証も兼ねていて、もう運転してもいいんです。
しかも、有効期限は4年間+次の誕生日まで。おおよそ4年半!
日本のゴールド免許並み。

フィリピンは、特に地方へ行くとプラスティックIDの発行が間に合わず、この紙の免許証を持っている人が多くいます。
しかし、私が申請したのは首都マニラのLTO!
明日にはプラスティックIDが発行されますので、取りに行けばちゃんとした免許証をゲット!

ここにきての問題発覚!?

受け取った領収書兼運転免許証をよく見ると、2 ONLYって書いてある。

これは、日本と同じくフィリピンの免許制度では運転できる種類が細分化されていて、
1, オートバイ
2, 普通車
3, 大型車
4, 5, オートマ用
6, 7, 8はプロライセンス等
となっているんです。

通常は、1と2のライセンスがあれば問題ありません。
私は普通車とオートバイに乗るために1と2の申請をしたはずが、
2のみの許可になっている。(申請書を見直したら2のみになっています。確認不足の自業自得)

早速、書類を書いてくれた係の人(この人すごい親切)に事情を話しに行きました。
そうすると、別の担当の人に話してくれて、明日の発行は無理だけど、来週にはプラスティックIDに書き込んで渡せるよ。ってことでした。

なぜ、翌日発行が1週間後になるのかは謎ですが、
ゆるいフィリピン、私は好きです。

結局、免許取得にかかった費用は、
日本国大使館の翻訳証明900ペソ(約1,840円)
メディカルチェック300ペソ(約610円)
コピー料金15ペソ(約30円)
発行料等合わせて852.63ペソ(約1,740円)
合計2,067.63ペソ(約4,220円)
でした。
これで4年間有効なのはお得です。

いやしかし、免許証そのものより日本国大使館発行の翻訳証明が一番高額って・・・。
恐るべし日本!笑

これから、運転免許を取得して運転しようとしている方々へ

フィリピンの交通事情は劣悪です。
ジプニーやタクシーの急な発信や停止、
有って無いような交通ルールやマナー、
セブなどにもある道路の真ん中に突然現れる大きな穴ぼこ、
少し田舎に行けば、急に飛び出してくる犬や猫や人!
道路の真ん中を歩いている水牛(カラバオ)やヤギやガチョウなど、
危険なことがいっぱいです。

特にそれが日本と違う交通ルールの中で起こるので、
とっさの判断も難しくなります。

どうか気をつけて運転してください。

後日談

後日談:紙の運転免許を取得してから1週間以上経ってから、意気揚々とプラスティックのライセンスを取りに行きました。

そこで、例の親切な係りの人のところにいきました。

私「私の免許は出来てますか」
係「おー!よく来たね。ちょっと待っててね」

そこから暫く別の人と何やら話してます。
そして戻って来た別の係りの人いわく、もう一度メディカルチェックを受けてほしいと。

事情を聞くと、外国人は車の免許を取得してから6ヶ月経たないとバイクの免許を取得できないとのこと。
しかし、今すぐ免許が欲しいならメディカルチェックを受けろと。そうすると今すぐ取得できると言うんです。

なんだ?その訳の分からないシステムは!?笑

そして、少々押し問答の末、メディカルチェックを受けて免許がすぐにもらえるならいいか。と、メディカルチェックを受けることにしました。

そしてまたもやメディカルチェックで300ペソ(約610円)を支払い。

次には、練習料との名目で200ペソ(約410円)を支払い。
(実際には練習をしなくてはいけないけど、お金を払うだけで済ませているようです。さすがフィリピン!)
そして、またまた発行料等合わせて492.63ペソ(約1,010円)を支払い。

結局、どんどんお金を払わされ、本日は合計992.63ペソ(約2,040円)を支払いました。

先日と合わせて総額3,060.26ペソ(約6,290円)を支払い、ようやくプラスティック免許を取得しました。

それでも、有効期間1年の国際免許よりは安くなるし、手間も減って煩わしさから解放されるので、結果オーライですけど。

フィリピンのおかしなシステムを垣間見た1日でした。

こんなゆるいフィリピン 、やっぱり私は好きです。