マニラの大通りの道幅がとっても広い理由はなぜ?
マニラの大通りはしばしば渋滞が発生します。しかしながら道幅はとっても広く、4車線あることもしばしば。大都会のど真ん中の大動脈でどうしてこんなに広い道を作ることができたのでしょうか?
マニラはスペイン統治時代を始めとして世界の様々な歴史に巻き込まれてきた歴史を持っています。イントラムロスなどはとても有名な観光地になりましたが、実はマニラの道路も1つの史跡なのです。
マニラ中心部は以前アメリカ軍に占領されていた時期があり、道路は小型機の滑走路として使えるように整備されてきました。その為、一般的な2〜3車線の道路幅では滑走路との機能を満たせないため幅が広がっていったのです。今では街と街を繋ぐ道路としての機能しかありませんが、滑走路が道路として今も使われているのはこの街の歴史です。
現在マニラは渋滞の影響で都市の再開発が進んでおり、地下鉄計画やジプニー廃止計画など、効果がありそうな政策アイデアが聞かれている一方で具体的に着工したものはまだ少なく、対策には時間がかかることが予想されています。近年完成した空港ターミナル間を繋ぐ高速道路「NAIAX」は大きな効果を発揮していますが、今後は市内の一般道のアクセス向上を目指した対策が待たれます。
フィリピンではクレジットカードの所有制限のハードルが下がったことで自動車の購入者が急増していると言われており、ローンで購入した車の支払いが終わらず手放すケースも少なくないようです。様々な理由で発生する渋滞ですが、滑走路であった大きな道路は今後も活躍を続けることになりそうです。
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