もうすぐブラック・ナザレ祭!どんなお祭りかチェックしてみよう!!

2018年01月08日 By: ptnadmin

年末年始は花火や爆竹に騒がしかったマニラですが、ようやく落ち着きを取り戻してきました。
しかし、そんな落ち着いた日々も束の間、またもや騒がしい日がやってきます。
それが、毎年1月9日に開催されるブラック・ナザレ祭!
年末年始にも負けず劣らず、宗教的な意味合いで盛り上がりを見せるこのお祭りを見ていきたいと思います。
ものすごい数の人たちが集まるのがブラック・ナザレ祭。
何が行われているかというと、一言で言うと「パレード」です。
写真に写っている教会はキアポ教会です。
キアポ教会に保管されている黒いキリスト像(ブラック・ナザレ)が1月9日、教会の外に持ち出され、神輿のように担いでマニラの各地を巡ります。
最終的にはまたキアポ教会へ戻っていくこととなります。
このブラック・ナザレ祭はフィリピンカトリックの新年の最初にして最大の宗教行事の一つです。

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どうしてこれほどの人々が集まるのか、ブラック・ナザレの歴史をみていくことにしましょう。
ブラック・ナザレは写真の黒いキリスト像のこと。
この像は、1606年にキリスト教布教のため、メキシコからフィリピンに運ばれてきました。
なぜ黒いかというと、メキシコからフィリピンに運ばれる際、船内での火災により黒く焦げてしまったという説や、メキシコ人やフィリピン人の肌の色に合わせたものだという説など諸説存在します。
この像は非常に神秘的な像だと言われており、この像に触ると「病気が治る」「問題が起こらない」といった奇跡が起こると信じられています。
そんな奇跡にあやかろうと、全国から人々が集まり、像に触れようと人々が殺到します。
「奇跡の像」というとセブのサントニーニョ像も似たような逸話があったのが思い出されます。
人々はブラック・ナザレに敬意を表し、裸足でこのパレードに参加するほど。
毎年怪我人がでるほどで、ローカルの方々は我を忘れてしまいます。

今年で411回目を迎えるブラック・ナザレ祭。
つまり411年前から続いているということですね。
日本でいうと徳川家康が生きていた江戸時代前期から続いているお祭りと考えるとものすごい歴史と伝統が感じられます。
フィリピン人の方々の高い信仰心を感じさせてくれるお祭りです。