【フィリピン進出】フィリピンの人口・経済成長・基礎情報①
フィリピン進出を検討されている皆様の現地トータルサポートを承っております弊社から、フィリピンの基礎情報について複数の記事でお伝えいたします。現地進出の検討材料としてご利用下さい。本記事は第一回目です。(随時更新いたします。)
フィリピンの基礎データ
国名:フィリピン共和国
人口:1億98万人(推定値:2015年)
面積:30万K㎡(日本の0.8倍)
民族:マレー系95%、中国系1.5%、他
首都:マニラ首都圏(人口1,279万人)
言語:フィリピノ語、英語(公用語)
宗教:カトリック約80%、その他キリスト教10%、イスラム教5%、他
政体:立憲共和制
元首:ロドリゴ・ドゥテルテ大統領(2016年5月9日当選、1945年3月生まれ)
議会制度:上下二院制
議会概要:
上院24議席
(任期6年、連続三選禁止)
下院最大292議席
(内、小選挙区234議席、政党リスト制最大58議席・任期3年、連続四選禁止)
日本からのアクセス:
飛行時間約4〜5時間
就航区間 羽田/成田/中部/大阪/福岡/ーマニラ/セブ
フィリピンの基礎的経済指標
実質GDP成長率 | 5.9 | % | 2015年 |
名目GDP総額 | 2.92 | 億ドル | 2015年 |
1人当たりGDP(名目) | 2,858 | ドル | 2015年 |
消費者物価上昇率 | 1.4 | % | 2015年平均 |
失業率 | 6.3 | % | 2015年 |
総発電容量 | 17,944 | MW | 2015年 |
産業構造 | |||
農林水産業シェア | 7.9 | % | 2015年 |
農林水産業伸び率 | 0.1 | % | 2015年 |
鉱工業シェア | 27.8 | % | 2015年 |
鉱工業伸び率 | 6 | % | 2015年 |
サービス業シェア | 47.5 | % | 2015年 |
サービス業伸び率 | 6.8 | % | 2015年 |
国際収支 | |||
経常収支 | 8,396 | 100万ドル | 2015年 |
貿易収支 | ▲8,037 | 100万ドル | 2015年 |
輸入額 | 58,468 | 100万ドル | 2015年 |
輸出額 | 66,686 | 100万ドル | 2015年 |
外貨準備高 | 80,667 | 100万ドル | 2015年 |
対外債務残高 | 77,474 | 100万ドル | 2015年 |
為替レート(対ドル) | 45.50 | ドル | 2015年 |
フィリピンの地域区分と人口
全国が13のRegion(地域)に分類されている他、特別地域としてCAR・NCR・CARAGA・ARMMの4つが存在します。またRegoinⅣはAとBに分けられています。
人口は大都市に集中しており、マニラ首都圏を占めるNCRで1,279万人、セブ市を含む中部ビサヤRegionⅥに734万人、ダバオ市を含むRegionⅪに483万人の人口がある状態です。
フィリピンの人口推移
人口は増加の一途を辿っており、その44.2%がルソン島に集中しています。ここ数年では毎年約160万人の人口増加が見られ、この状態は当面継続するものと見られています。
フィリピンの年齢分布
フィリピンは全人口に対する年齢分布で19歳以下の割合が非常に高い国です。この数値は約44%となっており、ベトナム35%、インドネシア38%、タイ18%、中国24%と比較しても圧倒的な数値となっています。因みに日本は2016年5月の確定値(ソース:総務省統計局発表のデータ)で算出した場合、約17.3%となります。
この数値からフィリピンには若い年齢層が多いことがわかります。ただし、これらの国では平均寿命が大きく異なる為、一概にフィリピンの状況が優れていると言い切ることはできません。
フィリピンの平均寿命
フィリピンの平均寿命は男女総計で約68.55歳(ソース:世界銀行) となっています。同データから日本は83.10歳であり、平均で14.55年も平均寿命に開きがあります。参考として他の東南アジアも見てみると、ベトナム75.61歳、インドネシア70.61歳、タイ74.19歳となっています。
フィリピン及び隣国の経済成長率の比較
フィリピンは近年安定した経済成長を続けています。今後も6%台の成長が見込まれており、国債の評価も近年格上げされました。ビジネス進出にはチャンスが多い国の一つと言えるでしょう。隣国との比較を以下一覧でご確認下さい。
※2016年以降は予測数値となります。
フィリピン | 中国 | インド | インドネシア | マレーシア | タイ | ベトナム | |
2000年 | 4.4 | 8.4 | 4.0 | 5.0 | 8.7 | 4.5 | 6.8 |
2001年 | 2.9 | 8.3 | 4.9 | 3.6 | 0.5 | 3.4 | 6.9 |
2002年 | 3.6 | 9.1 | 3.9 | 4.5 | 5.4 | 6.1 | 7.1 |
2003年 | 5.0 | 10.0 | 7.9 | 4.8 | 5.8 | 7.2 | 7.3 |
2004年 | 6.7 | 10.1 | 7.8 | 5.0 | 6.8 | 6.3 | 7.8 |
2005年 | 4.8 | 11.3 | 9.3 | 5.7 | 5.0 | 4.2 | 7.5 |
2006年 | 5.2 | 12.7 | 9.3 | 5.5 | 5.6 | 5.0 | 7.0 |
2007年 | 6.6 | 14.2 | 9.8 | 6.3 | 6.3 | 5.4 | 7.1 |
2008年 | 4.2 | 9.6 | 3.9 | 7.4 | 4.8 | 1.7 | 5.7 |
2009年 | 1.1 | 9.2 | 8.5 | 4.7 | ▲1.5 | ▲0.7 | 5.4 |
2010年 | 7.6 | 10.6 | 10.3 | 6.4 | 7.5 | 7.5 | 6.4 |
2011年 | 3.7 | 9.5 | 6.6 | 6.2 | 5.3 | 0.8 | 6.2 |
2012年 | 6.7 | 7.7 | 5.6 | 6.0 | 5.5 | 7.2 | 5.2 |
2013年 | 7.1 | 7.7 | 6.6 | 5.6 | 4.7 | 2.7 | 5.4 |
2014年 | 6.1 | 7.3 | 7.2 | 5.0 | 6.0 | 0.8 | 6.0 |
2015年 | 5.8 | 6.9 | 7.3 | 4.8 | 5.0 | 2.8 | 6.7 |
2016年 | 6.0 | 6.5 | 7.5 | 4.9 | 4.4 | 3.0 | 6.3 |
2017年 | 6.2 | 6.2 | 7.5 | 5.3 | 4.8 | 3.2 | 6.2 |
2018年 | 6.3 | 6.0 | 7.6 | 5.5 | 4.8 | 3.1 | 6.2 |
2019年 | 6.4 | 6.0 | 7.7 | 5.8 | 4.9 | 3.1 | 6.2 |
2020年 | 6.5 | 6.0 | 7.7 | 6.0 | 5.0 | 3.1 | 6.2 |
2021年 | 6.5 | 6.0 | 7.8 | 6.0 | 5.0 | 3.0 | 6.2 |
上の数値をグラフとして表示した場合は以下のようになります。フィリピンの経済成長はやや右肩上がりで、成長率で見れば中国を逆転する予測となっています。これらの国の中ではインドに次いで2番目に経済成長率が高い状態が続くと見込まれている国です。
フィリピン及び隣国の経済規模比較
フィリピンの経済規模は毎年大幅な拡大を遂げています。特に近年の伸び率は顕著であり、隣国にも追いつく勢いがあります。これまで東南アジアの経済成長の中で、フィリピンは取り残されてしまった印象がありました。しかしながらここ15年で成長は勢いを増しており、特に2004年からの10年間で経済規模は約3倍にもなっています。
フィリピン | マレーシア | タイ | ベトナム | インドネシア | |
2000年 | 81 | 101 | 126 | 31 | 179 |
2001年 | 76 | 100 | 120 | 33 | 175 |
2002年 | 81 | 108 | 134 | 35 | 213 |
2003年 | 84 | 118 | 152 | 40 | 255 |
2004年 | 91 | 134 | 173 | 50 | 280 |
2005年 | 103 | 148 | 189 | 58 | 311 |
2006年 | 122 | 168 | 222 | 66 | 396 |
2007年 | 149 | 200 | 263 | 78 | 470 |
2008年 | 174 | 239 | 291 | 98 | 559 |
2009年 | 168 | 209 | 282 | 102 | 578 |
2010年 | 200 | 255 | 341 | 113 | 755 |
2011年 | 224 | 298 | 371 | 135 | 893 |
2012年 | 250 | 314 | 397 | 156 | 919 |
2013年 | 272 | 323 | 420 | 171 | 915 |
2014年 | 285 | 338 | 404 | 186 | 891 |
2015年 | 292 | 296 | 395 | 191 | 859 |
2016年 | 310 | 309 | 410 | 201 | 937 |
2017年 | 345 | 345 | 429 | 218 | 1024 |
2018年 | 384 | 384 | 443 | 237 | 1110 |
2019年 | 428 | 428 | 463 | 257 | 1193 |
2020年 | 477 | 478 | 485 | 279 | 1292 |
2021年 | 528 | 531 | 510 | 302 | 1428 |
上の数値をグラフとして表示した場合は以下のようになります。(インドネシアは経済規模が大きいためグラフに掲載しておりません。)青線がフィリピンですが、近年はマレーシアの赤線と全く同じような成長曲線を描きながら、2020年ごろにはタイを上回ることが予想されています。
今回の記事ではフィリピンの基礎的な情報についてデータやグラフを交えてご紹介しました。次回以降は日系企業の進出数や国内経済の特筆すべき点などについてもご紹介します。
(情報提供:JETRO)
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