マニラの高架鉄道MRT/LRTの乗車方法・ルート

2017年05月13日 By: ptnadmin

フィリピン国内で唯一電車が運行されているのがメトロ・マニラです。その中には地上を走る国鉄の他に、高架鉄道であるMRT/LRTが存在します。これらの電車がどのような存在なのか、ルートの紹介も交えてご紹介します。

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マニラにある電車は4線あり、MRT、LRT1、LRT2、そして国鉄であるPNRです。マニラの観光だけでなく現地に駐在している方でもPNRを利用することはほとんどないため、今回こちらの紹介は省略いたします。

マニラの渋滞を緩和する方法の1つが、マイカー利用を控えることにあります。日本では首都圏を中心に電車が発達しているため、ほとんどの場合タクシーよりも電車を使うことで早く目的地へ移動することができるようになっています。メトロ・マニラの場合、MRT/LRTのルートと現在の都市開発の計画が噛み合っていない部分があるため、必ずしも電車利用が最も早い移動手段とは言えません。

またこれらの電車は日本で言うところのゆりかもめのような車両であるため、乗車人数にも限りがある他、基本的に時刻表通りの運行という概念は乏しいため時間を読むことができません。日本の電車が世界一正確に運行されていることはよく知られた話かもしれませんが、フィリピンではあまりのアバウトさで通勤時に正確な利用を試みるのは困難といえます。ただし、MRT/LRTは比較的台数が多いため、乗り過ごしても大抵10分程度すれば次の電車がやってきます。そのため観光で利用する程度で、時間に厳しい縛りがない場合には利用価値は一定程度あるといえるでしょう。

これらのMRT/LRTへの乗車方法は大きく2つあり、1つが日本の切符に当たるものを利用する方法、もう1つが電子マネー「BEEP」を利用することです。前者はシンプルで、行き先を駅のカウンターで告げ、表示された料金を支払ってチケットをもらいます。それを改札でかざすことでホームに入場することになります。日本のような自動発券機はありません。

BEEPを利用する場合、日本のSUICAのように事前にチャージしておけば改札前でもたつくことなくスムーズにホームに入っていくことができます。また、このBEEPでの支払いを行うことによって一部の路線では割引があることもありますので、何回も使うことを検討されている方はBEEPカードを購入することをおすすめします。

現地の渋滞を避けるために使ってみたいMRT/LRT。日本でも同じですが、車内ではスリなどの軽犯罪が発生する可能性がありますので、特にご自身の貴重品の管理には十分注意して下さい。