アジア最古の大学?:サント・トーマス大学
フィリピンは大学の数がとても多く、国公立と私立合わせておよそ2,388校にのぼります。日本は文部科学省が現在出している数で、高等専門学校・短大・四年制大学あわせて1,231校(国公立・私立合計)。フィリピンの大学数は、日本の約2倍にあたります。中でも注目したいのがサント・トーマス大学(University of Santo Tomas)、通称USTです。サント・トーマス大学は1611年に設立されたアジア最古の大学。広大なキャンパスには外国人学生も含めると40,000人を超える生徒たちが在籍しています。世界最大のカトリック大学の一つでもあり、ローマ教皇が3度も訪れた唯一の大学です。
また、卒業生にはそうそうたる名前が並びます。フィリピン共和国第2代大統領のマニュエル・ケソン、第9代大統領ディオスダド・マカパガルなどフィリピン共和国初期の大統領が名を連ねます。地名や道路の名前の由来にもなっている方々なので、日本人でも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。さらには、英雄ホセ・リサールも卒業生の一人。
400年以上にわたる長い歴史で数々のエリートを輩出してきた名門校です。そんな歴史あるサント・トーマス大学、校舎もハリー・ポッターの世界を連想させるような、歴史が深く刻まれた威厳ある姿が印象的。発展国である日本の大学の学び舎は素晴らしいですが、サント・トーマス大学の学び舎はそれとは違った魅力を感じさせてくれます。
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